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病院の経営を考えながら働く医師になろう

病院の経営を考えながら働く医師になろう

2015/08/25

※こちらの記事は、紹介会社を使ったご転職経験のある
 現役医師から頂いた記事です。転職をお考え中の先生方への
 メッセージとなっておりますので、もしよろしければご参考にして
 頂けますと幸いです。

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今日の医療経済は非常に厳しいものがあります。
病院にとっては採算がとれない医療を続けることはGMと同様、
破綻に突き進むようなものです。

したがって、どこの職場もそうですが病院の経営に
参画しているその一員としての貢献が期待されています。

医師にとっては患者さんへ提供する医療サービスが
一番大切ですが、医療機関にとっては給与だけで年間1000万円以上、
年金や福利厚生を含めるとさらに高額であるだけに
新しく来る医師に対して、病院経営へのプラスが期待されている
部分は間違いなくあると思います。

経営側にとってはまだ一緒に仕事をしたことがない
医師を雇うことは冒険を伴う投資です。
このため、新しい医師が活躍されることを願っているのは院長であり事務長です。

経営陣の期待を超えるパフォーマンス(増患、売上増)を
示した場合、民間病院では当たり前ですが給与だけでなく
当直回数削減など待遇改善が待っています。

公立病院ではそういう仕組みがなく、がんばっても
報いられることは少ないです。また公立病院の予算の枠がきまっており、
購入できなかったような高額な医療機器の導入も私立病院で
経営熱心なところでは新しい医療技術の導入も進みます。
こういった医療の改善を通して好ましい影響が出れば、周囲の方はきちんと評価します。

逆にこの期待を裏切った場合・・・
それはある意味、職場での最大の味方を失います。
職場の人間関係がすべてではないにせよ、医師はチームで働くものです。
お互いに尊敬し、信頼しあえる仲間から見放されないように。
きちっと成果をあげながら仲間とやっていく必要があります。
そのためには社交性も必要になります。

「転職」は単に年収改善、待遇改善のためのものではなく、
「活躍」 の場を広げるための転職でなければなりません。
ほとんどの場合、転職をサポートする業者さんは
「先生の給料なら・・」という話になりますが、
そうじゃありません。「先生がこれくらいの給料に見合った仕事を
してくれることを期待されていますよ」という意味であって
人間としての価値は貢献度です。

医師は医療技術だけではありません。
「医局人事」と違って、医局との関係は気にせずにやれますが、
また違った意味で 同じ病院の仲間として他のスタッフから
認められるまでは評価が続きます。 

しかも評価するのは病院の職員に限りません。
患者さん、業者さんやMRさん、そういった人は案外よく見ているので、
自分の評価に関する情報というのはコントロールは不可能です。

転職した後で、新しい仕事のメンバーと一緒に
やっていけていない人がいるとか聞きます。
厳しいのかもしれませんが、案外転職する医師で不足している部分。
それは「ちょっとしたこと」かもしれません。

新しい職場に転職して最初から仲間に溶け込むのは
難しくても実は職員への「あいさつ」やちょっとした
「スタッフへの気遣い」がやがて「いい先生だネ」
という評価を患者さんやスタッフからもらうことになり、
仕事もますますしやすくなります。

結局、このあたりは本人の心がけ次第ですが、
変に「俺だけは特別なんだぜ・・・」と回りとの違いを
強調するような感じだと、周囲の人は離れていってしまいます。

このあたりは「仕事場」以外でも同じだと思います。
忘年会や新年会といったごく普通の病院のメンバーとの
飲み会も欠席よりは遅刻でもいいからとにかく出席して、
とにかく病院の一員として認めてもらわないと次がありません。 

医局の人事と違い、良くも悪くも自分で決めた転職先です。
新しい職場での友好な関係を確立するのを失敗して
「信頼を取り戻す」には時間はかかりますので、
転職サービスを利用して転職した医師こそ、
病院に対して「待遇」の要求だけではなく、
病院側の希望する医療内容を提供できるか調整が必要です。

また今後、経営内容がよい病院でないと今後やってくる
「医療機関の倒産時代」の「危機」に巻き込まれてしまいます。

そのためには、新しい病院を選ぶ場合経営者としての
視点を持って病院への転職を考えていく必要もあるように感じます。