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切り札

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2015/08/04

※こちらの記事は、紹介会社を使ったご転職経験のある
 現役医師から頂いた記事です。
  転職をお考え中の先生方へのメッセージとなっておりますので、
  もしよろしければご参考にして頂けますと幸いです。
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公立病院でも私立病院でも医師も看護師も、年数が上がるにつれ
昇給割合は抑えられます。

基本的に賃金カーブの出発点が高く、その後は寝ているイメージです。
他の業種に比べると競合が少なく、資格によって参入障壁が高いので
こうなってしまいます。

したがって、長年勤めても待遇が良くなる以上に業務がどんどん
忙しくなるのが常です。

自分の周りには、通常の勤務の病院以外に外勤日を設けてもらって
外部の病院で働く大学の医局に所属している先生がいますが、
やはり本給だけだとちょっと年収が・・・という意味では仕方ないし、
医局の配慮もあります。

アルバイトをすることは、収入面だけでなくメリットがあります。
手術を学んだり別の病院で新しい技術の習得あるいは指導を行う
チャンスもあります。

一方、本当にアルバイトが必要かと言われると、
年収さえ満足のいく金額を一か所でもらえたら、
わざわざ別の施設に出かけなくてもいいし、
外勤が当直だったりすると負担が少なくないように思います。

また、東京でも週3休4勤の条件や4.5日勤務で当直なしとか
条件がいいところもあるようです。

その分、自分で外部の病院に行くことも可能ですし、
家庭を振り返ることも可能になります。

一方、大学病院や急性期病院ですと時間外勤務はサービス残業だったり、
当直明けの勤務も常態化していて大変な場面もよく見かけます。

病院側が「労務管理」を意識していれば、36協定なしの時間外勤務など
ありえませんが、ほとんどの救急病院は事務も院長先生もおかまいなしで、
医師が当直明けに自発的に働くことは当たり前となっていますが、
これは全て違法です。(管理職という身分になると別。)

労働条件でベストなアウトカムをと思った場合、働く職場の院長や事務長に
働きかけることも考えてもいいですが、軋轢を生むことは必至です。

むしろ、スムースなのは転職を検討して、話が合うところへ変わるのも悪くありません。

東京でも都心部は大学病院や大病院が多くても、
勤務医不足はあまり聞かれませんが、少し離れた埼玉や千葉といった
周辺部は条件によって選ぶことができます。

日本の医師不足は今なお、僻地医療を代表とする過疎地の問題が
大きく取り上げられがちですが、実は大都市周辺部も医師不足なのです。

地方の病院の勤務医は確かに大変ですが人口は減る一方です。
しかし、都市部はこれから一気に高齢化が進み、極端にいえば病院に
殺到する団塊の世代の患者さんが増えて行く現実とつきあわなければなりません。

勤務医として勤め上げることは今の時代大変ですが、
では他の選択肢はと考えたら、開業することでそれまで習得した技術を
失うことももったいないですし、全国に4万件と言われるコンビニと比べても、
その2.5倍、10万軒もある開業医として経営と医療を同時に行っていくことは
今後厳しい現実に直面する可能性もあります。 

意志を持って開業医を目指す先生であれば問題はありませんが、
消極的な選択肢として開業を選ぶというのは気をつけたい所です。

勤務医として働くために転職をするというのは一つの選択であり、
労働条件改善の切り札となると考えています。